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中長期的なポジショニング。
2012-05-22 Tue 02:25


現在のギリシャやスペインを巡るユーロ圏の混乱は着実に世界の景況感、そして実体経済を直撃している。
それは勿論中央銀行の次の一手へと繋がり、通貨安をもたらすであろう行動が待ち受けているだろう。
そういった事態がこれから先も各国で散見され、金利の上昇が予想しにくいからか、、現状USDEURAUD
などのクロスペアでは、予想、フォワードレートともに、数年先でもほとんど変化が見込まれていない。
ただし、2つだけ極端に予想とフォワードの乖離が目立つ通貨がある。
それが、日本円UKポンドだ。

日銀の今年2月の金融緩和及び実質的なインタゲ導入以降、一時的には大幅に円安が進んだ。
が、それは日銀の功績であると同時に、米景気回復期待に沿ったものでもあった。
セーフヘイブンとしての役割が根強い円だけあって、米景気回復期待の剥落米金利下落には滅法弱い。
日銀の相変わらずの、能動的とは言い難い消極的な姿勢も、円買いには一役買っている。
また、国内では消費税の議論が有り、断念ならば格下げリスクが顕在と言われているが、圧倒的なまでの
GDP比対外債務の低さ経常収支の継続的なプラスJGBの外国人保有比率の低さ、
そして調べれば分かるが、未だ圧倒的な程のJGBの需要は、他を凌駕していると言っても良いだろう。
T-billの入札倍率は、低くて7、8倍、多ければ20倍弱という、海外の債券入札では信じられない数字だ。
いかに金融機関が投資難に喘いでいて、追加緩和が意味を成さず、日銀が消極的になるかが垣間見える。

90年代~現代の通貨危機を少し調べると、平時の金融政策=利上げ・利下げ以外で通貨安となる材料は、
1. 経常収支の赤字 2. 海外資本の逃避 3. 対外債務の膨張 4. 国債の外国人保有比率
この4つが、政治リスクやポジションの偏りを除けば大きいのでは、と思う。
90年代に通貨危機に陥り、IMFの支援を仰いだ国々は、どれもこれも経常収支の赤字海外資本の流出
背景にあり、アイスランドは特殊なケースだが対外債務の圧倒的なまでの水準、そして現在のユーロ危機に
おけるPIIGS諸国は、特に域内の他の債権国による国債保有比率がずば抜けて高く、需要が不安定だ。
と同時に、その国債価格の下落は主な債権者である債券国の銀行の資本を圧迫し、経済までも悪化する。
(しかしながらユーロは暴落しているとは言えず、その謎が議論の的になっているらしいが、そこはまた
単一通貨という特殊性に依るもので、レパトリやデレバレッジ等によるユーロ回帰の上に、世界的に
諸通貨の金利先高感の無さ、そしてギリシャが抜けた後のユーロの強さを見越した向きもあるだろう。)
この4つの点において、一時的なブレはあるものの、日本は一貫して優等生だ。
スイスのように小規模な経済で無く政治家も物が言えないので、不安定なペッグ制導入論はほぼ皆無
現状の円高も円の急騰とは言えるレベルでは無いので、円売り介入を行う蓋然性も無い
それに増してリスク回避で日本のT-bill、T-noteが買われ、満期まで保有すればリスク無しで
差益まで出るとなれば、どこにリスクの高い通貨から逃げ、円を買わない理由があるのだろうか。

ポンドの場合は、今まで円、ドル、フランの3大セーフヘイブンだったところに、加わった可能性が高い。
連日のように英国債利回りが過去最低を更新する事から分かるように、もはやポンドは立派な逃避先だ。
追加緩和が行われる可能性は残るが、金利先安観はもはや醸成されず、相対的に豪ドルやNZドルに
対して買われやすい環境が出来上っており、市場が最も嫌う不確実性からの逃避先としては的確だろう。
セーフヘイブンの中でも最も魅力的な円には敵わないが、そこそこ選好されるのは間違い無い。

となれば、リスク回避が続くかリスク選好が影を潜めると睨めば、中長期的なポジションとして
何を取れば最適か、というのは自ずと見えてくるだろう。
・・・自分は基本スキャルパーだけれども。

※勿論これは個人的な偏見に満ちた可能性のある見解であって、損をしても知った事ではありません
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