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来週の予定 - ECBウィーク。中央銀行を盲信してはいけません。
2015-01-20 Tue 14:41

bandicam 2015-01-18 19-28-52-307(SNBがEURCHF1.2000フロア廃止を発表した時のロイターの1分足チャート。)

1/19 (月) ※米休場
特に無し。

1/20 (火)
11:00 (CN) cn
 鉱工業生産小売売上高、固定資産投資、GDP – GDPが一番注目されるはず。
19:00 (GE) de
 ZEW景況感 – ECB前でショートが溜まっている為、アップサイドのリスクが高い。

1/21 (水)
6:45 (NZ) NZ
 CPI - 最近のGDT価格指数の下落は緩やかになったがコモディティー安のせいで波乱はある。
12時頃 (JP) jp
 日銀政策決定会合 - 早急な追加緩和は無いだろうが、油断は出来ない。
15:30 (JP) jp
 黒田日銀総裁会見 -
18:30 (UK) gb
 失業率失業保険申請件数MPC議事録 - MPC議事録がやはり気になるところ。
22:30 (US) us
 建築許可件数、住宅着工件数 - 米住宅指標ではほとんど動かない。
24:00 (CA) ca
 BOC会合 - やはり大幅な原油安の影響が気になるところ。

1/22 (木)
21:45 (EU) EU
 ECB政策金利 - 金利は下限に達した、と何度も繰り返し言われているので変更は無いだろう。
22:30 (US) us
 新規失業保険申請件数 – ドラギ総裁の会見と同時なので実にやりにくい。
  〃  (EU) EU
 ドラギECB総裁会見 - いつ実施するかは別にしろQE導入はほぼ確実。問題は額。

1/23 (金)
10:45 (CN) cn
 HSBC製造業PMI - 速報値。最近中国指標への反応は鈍いが多少は動くだろう。
17:00 (FR) FR
 製造業・サービス業PMI速報値 - 速報値なので仏でも一応動く。
17:30 (GE) de
 製造業・サービス業PMI速報値 – ECB後なので反応は複雑になるだろう。
18:30 (UK) gb
 小売売上高 - 英小売は時折凄まじい程ブレる時があるので注意したい。
23:30 (CA) ca
 CPI小売売上高 – 同じ位重要な指標が同時発表なのでやりにくい。
23:45 (US) us
 製造業PMI速報値 - 一応。
24:00 (US) us
 中古住宅販売件数 - ほとんど動かないだろう。


1/25 (日) GE
 ギリシャ解散総選挙 - 以前と同じであれば、マーケットオープン辺りに投票締め切りなはず。


1月15日午後18時30分、誰もこのタイミングだと予期しなかった天変地異の様な出来事が起きた。
「SNB discontinues minimum exchange rate」
EURCHFは20分で30%程下落
CHFJPYに至っては35%程も上昇する事となった
信用収縮が起こった2008年10月のGBPJPYの始値~2009年1月安値までが-37%なので、
それに匹敵する程の大変動がたったの20分で起きた事になる


その3日前である12日には、ダンティーヌSNB副総裁がRTSテレビのインタビューで
「スイスフランの上限は今後も金融政策の基礎であるべき」と明確に語っていた。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKBN0KL2AW20150112
その僅か3日後に、まさか欺かれたように金融政策を放棄するとは誰も思わなかっただろう。


先進国中銀の現代の金融政策には2つのパターンがある。
徹底的に周知してから行う場合
と、サプライズを狙って行うパターンだ。
(多数決や圧力に屈した場合など、意図せずサプライズになった場合は除く。)
基本的に前者の場合は引き締め方向、後者の場合は主に金融緩和の場合に行われる。
そのサプライズにも2種類あり、良いサプライズと悪いサプライズがある

良いサプライズ、とは市場が織り込んでいる以上の事を行う場合であり、
この際は市場と中銀が一緒の方向を向いている
日本で言えば黒田日銀がインフレ2%目標の為に徹底的に円を安くしインフレを起こそうとし、
リスクプレミアムの圧縮やインフレ期待の向上から株高が演出されているという事だ。
中銀の意向に沿って銀行や投資家は株を買い外貨を買う。
円の先安観から輸出企業は為替手当を遅らせ、輸入企業は逆に円買いでは積極的に手当する。
ECBがOMTを決めた時も同じで、中銀の意向に沿うトレードが推奨される訳だ

悪いサプライズを先進国中銀が行う事は滅多に無い。
あるとすればそれは、市場に中銀が屈した時だ。
ポンド危機の際のBOE (恐らく介入権と予算は英財務省だが)や、今回のSNBがそれに当たる。
中銀を信頼して中銀の意向に沿うポジションを銀行や投資家は持つが、
その中銀が期待に反して政策遂行を諦めてしまい、中銀を信頼した人々が損を被るパターン
だ。

ポンド危機の場合は、ERMは持続不可能だと見越されていて、多くのヘッジファンドが
ポンド売りを仕掛けていたと何かで見たが、今回のSNBの場合は違う。
SNBを信頼して、スイスフラン買いフローの圧力を軽減させるスイスフラン売り(対ユーロ)の
ポジションを持っていた投資家達が、安心し切っていたところ、突如梯子を外された。
それによってSNBの信頼性、credibilityは地に落ちた

良いサプライズのメカニズムのように、基本的に中銀はその政策にコミットする事で
投資家達に行動を促し、意向に沿うように投資家達が取引するからこそ政策が実を結ぶ

だからこそ昨今はマーケットとのコミュニケーションが大切にされるようになった訳だ。
(マーケットが逆に中銀に対して政策を催促する、という弊害もあるが。)
中銀が信頼出来ない、となると投資家達は中銀の意向に沿うトレードを行いづらい。
そうすると、中銀が政策にコミットし遂行する事で達成しようとしている目標が達成し難くなる

そういう観点から、今回のSNBによる突然のフロア撤廃は起こってはならなかった。
フロア維持自体に無理があった事は否めないが、信頼回復には途方も無い時間を要するだろう。
中銀に逆らうな、という相場格言があるが、中銀を盲信するな、という貴重なレッスンだった。

 

さて来週の予定。

日銀は原油安等を受けて即座に追加緩和を行うとは見込まれない
白川日銀が行っていたような戦力の逐次投入は行いたく無いはずだ。
だが、クレディスイスは4月に追加緩和を予想するなど、期待は高まっている。
なかなか安易な発言は引き出されないとは思うが、会見で確認したいところ。

ECBは50005500億~6000億ユーロのQE導入がコンセンサス
昨年5月のように、次回理事会で~と少しでも時間稼ぎをする可能性はあるが、
もはやECBによるQEは既定路線であって、いつやるかが問題ではなくなっている。

問題は本当に50006000億ユーロか、それ以上なのか、という事だ。
5500億ユーロであればほぼ完全に織り込まれており、ユーロは買い戻されるだろう
だがSNBがあのタイミングで動いた、という事から一部で1兆ユーロのQEが噂されている。
SNBのあれが無ければ、5500億ユーロ→ユーロ買い戻し、それ以上→売り、で良かった。
今は1兆ユーロの可能性が浮上してきたので、若干ややこしくなっている。
それでも5500億ユーロ止まりであれば、恐らくユーロ買いで良いだろう


そして日曜日にはギリシャの解散総選挙が行われる。
恐らく日本時間の月曜日午前1~3時に投票締め切りで、程無くして出口調査が出るだろう。
反欧州路線であり、EU・IMFからの債務返済を拒むような発言をしているSyrizaが第一党になる
可能性はかなり高く、短期的に大きなユーロ売り材料がまた生まれるかも知れない。
ただSyriza単独政権は難しいと見られているので、その辺も注目材料か。

あれだけ慌ただしかった、歴史に残る週を終えてまた慌ただしくなる。
SNBの余波もまだ残っているので、リスク管理には細心の注意を払う必要がある週になりそうだ。



※ざっと予定を組んでいるだけなので、時間が間違っていたり予定が抜けている事があります。
 その場合はコメントやtwitterで御連絡を頂けると助かります。→ @kuroneko_island


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