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EURCHFの1.2000のフロアは割れるのか
2014-09-06 Sat 22:20

bandicam 2014-09-06 16-22-11-518

上のチャートはEUR/CHFの週足チャート。
2013年5月にフロア引き上げの噂やユーロ圏の債務危機が一服した時からジリ安が続いている。
過熱感はあまり無く、従って大幅な反発も期待出来ない

そもそも何故スイスフランの需要があるのか。

①質への逃避
従来より円やフランは安全通貨とされ、有事の際や金融危機が起きた際には選好されてきた。

②地理的な優位性
フランス、イタリア、オーストリア、そしてドイツという大国に隣接しており、
何かあった際には資産や資金を移しやすいという地理的なメリットがある。
また、ドイツ語・フランス語・イタリア語が公用語であり、言語的なメリットがある。

③世界的な過剰流動性
FED、ECB、BOJというG3の中央銀行が未曾有の量のマネーを供給している。
世界各国で見られている事象だが、都市部の不動産にマネーが流れており、中央銀行は苦慮している。
スイスも同じで、ジュネーブやチューリッヒ、リゾート地を中心に局所的なバブルが起きており、
UBS不動産バブル指数は6月末時点で1.24まで上昇している。(2がバブルらしい。)
www.praevidentia.com/FXweekly201403CHF.pdf
bandicam 2014-09-06 16-43-58-647

④ディスインフレ(デフレ)、実質金利
スイスの中央銀行SNBは政策金利である3ヶ月物LIBOR誘導目標を0.00~0.25%に設定している。
だがCPI y/yは一向に上昇せず、先月発表された分も0.0%と物価は停滞気味だ。
特にデフレに見舞われれいる国の場合、自国通貨高になり易いとされる。
それは【長期国債利回り】 - 【インフレ率】とされる実質金利が高い(少なくともプラス圏)為だ。

スイスの場合は、【0.485%】 - 【0.0%】= +0.485%
bandicam 2014-09-06 17-06-22-279

ドイツの場合は【0.982%】 - 【0.8%】= +0.128%
bandicam 2014-09-06 16-55-41-649

※仏、伊、西あたりは大幅にプラス。(分断化とかの話は省略。)

欧州は統一的な債券の利回りが無いのでややこしい。
少なくとも、実質金利がプラスな時点で選好され易く実質金利がスイス>>ドイツ
という事はマネーもドイツからスイス、つまりEURからCHFへ流れ込み易い環境にはある。
(一方、日本の場合は実質金利がマイナスになったので円の魅力は大幅に削がれた。)


まとめると、マネーが溢れる中で実質金利がプラスでドイツよりも高く、更には有事の際に強い
スイスフラン建てで利回りが良く値上がりもする、地理的に近いスイスの不動産はかなり魅力的
、という事だ。
①および②は、欧州債務危機が一服した事から既に過去のものとなった。
が、過剰流動性相場は終わるどころかECBがQEに近いものを始めてしまい、日銀のB/Sも膨張を続けている。
物価が上昇するような気配は感じられず、実質金利がプラス圏で推移する状況は解消されそうには無い。
環境としてはまだまだ、SNBにはアゲインスト、つまりスイスフランには有利な状況が続くだろう。


一部の話として、理事会を待たずにマイナス金利を導入する可能性もある、との噂は聞く。(あくまで噂。)
また、一時的に1.2000のフロアをブレイクさせ、ストップや利益確定を全て吐き出させ、
その上で直ちに1.2500へフロアを引き上げる可能性もある、との噂まである。(同上。)

bandicam 2014-09-06 16-18-23-127

8月1日~本日9月6日までに新しく購入されたオプションの状況を見ると、更なる下落に備える動きも多い。
1.2000~1.2020辺りのプットオプションが物色されているようだ。


市場は段々と1.2000ブレイクへの準備をしており、恐らくSNBも準備はしているだろう。
ECBが更にマイナス金利化を進め、QEに近いものまで始める中、SNBがマイナス金利にするだけでは心もとない。
3ヶ月物LIBOR誘導目標をマイナスに変更したとしても、効果は一時的になる可能性が高い
となるとフロアブレイク、そしてその後の一段の措置を想定しておくべきだろう。

金利は大幅にマイナスに出来るはずが無いので、劇的な政策としてはフロア変更しか無い
その場合は、何度も噂になっては消えた1.2500が現実的な目標ではないか。

ちなみに2011年9月のフロア設定の際、23時間前にスイス銀行協会には
万が一の場合はフロアを設定する、と伝えられていたらしい。 (forexliveの記事)
また、当日は何故か地元の銀行がEUR/CHFを買っていたとの噂もある。
となると、アンテナを広く張っておけば何か変化の兆しは見えるのかも知れない


最後に、ペッグ設定の際のEUR/CHF 1分足チャート
1分間で550pips上昇し、その後10分で400pips程度更に上昇
今見ても恐ろしい・・・

Sept 6 2011 on peg announcement



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<<今更ながら今週の予定 - 来週に向けた動きに注意 | 経済指標研究所 by 黒猫アイランド | 来週の予定 - NFPやRBAよりもECB。どう転んでも大きく動きそう。>>
この記事のコメント
非常に興味深い内容でした、、、

しっかり注視して行きます。

いつも貴重な情報、ありがとうございます(≧∇≦)
2014-09-07 Sun 06:37 | URL | のらねこ #- [内容変更]
割れるとすれば
貴重な情報、ありがとうございました。 1.200のフロアが一旦ブレイクしてから、フロアの再設定(1.250くらい)があるかも、、、、とのことですが、フロアのブレイクはどの水準くらいまでをみておけば、よろしいでしょうか? 小職は、1.19000にストップを入れておりますが、、、、

黒猫先生の見解、お聞かせ頂ければ。。。。
2014-09-07 Sun 07:24 | URL | ミミ #6bVP2Q0A [内容変更]
いつも黒猫さんの相場観を、FXブログやトレードの参考にしております。
今回はEUR/CHFですが、もし時間がありましたらスコットランド独立投票について最終的に独立賛成、反対になったらポンドクロスの通貨がどこまで動くかの見解を教えて頂けないでしょうか?
ツイッターにもありますようについに賛成票が反対票をうわまったようで、更にポンド安が進みそうですが・・・。
2014-09-07 Sun 19:00 | URL | ぽぽ #- [内容変更]
いつも楽しく拝見してます。

ユーロスイスの介入を想定して逆指値で買いを入れたいと思ったんですが、どれくらい滑ってしまうと思いますか?以前の介入の時は逆指値で買えたんでしょうか?
2014-09-07 Sun 23:37 | URL | 素人 #- [内容変更]
>のらねこさん、
いえいえ、お褒めの言葉有難うございます。

>ミミさん
神のみぞ知るというところでしょうか(笑) 1.2000より下にSNBがbidを置いていないとは思えず、フロアが割れた際に放置するとも思えません。現実的なところとして、1.1950~1.1900辺りでしょうか。ただ、1.2000ブレイクでプライスが跳ぶ、または消えた後の最初のプライスがいくらになるかは全く想像が付きません。

>ぽぽさん、
独立に賛成となった場合は一日で3~5%というのがコンセンサスでしょうか。今週中にはリサーチして纏める予定です。

>素人さん、
申し訳ないのですが、FX業者、逆指値を置くプライス、その時の相場状況…etc と複合的な要因で決まるので何とも言えません。以前の介入に関しても同様です。2ちゃんねるの過去ログを読むか、自分で経験をするしか無いと思います。
2014-09-10 Wed 01:17 | URL | 黒猫アイランド #- [内容変更]
USD/CHFに鞍替えしました
黒猫さん

お答えにくい質問だったですね。
申し訳ございませんです&コメント、ありがとうございます。

EUR/CHFですが、ポジション解消して、現在はUSD/CHFに鞍替えしています(レバレッジはかなり減らしてます)。

SNBの実弾介入が待ち遠しいです(笑)

ブログやツィッター、いつも楽しみに拝見しています。
これからもよろしくです。


ミミ
2014-09-11 Thu 17:18 | URL | ミミ #- [内容変更]
Re: USD/CHFに鞍替えしました
EURCHFはフロアがある安心感から買いやすいものの、値幅としてはUSDCHFの方が良いでしょうね。
市場の期待とは裏腹にSNBではインフレ予想の下方修正程度しか無いとのコンセンサスですが、果たしてどうなるか・・・
2014-09-17 Wed 19:59 | URL | 黒猫アイランド #- [内容変更]
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