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ひと昔前はこんなに値幅があった。何故最近は値幅が小さいのか。
2013-11-04 Mon 17:49

最近は値動きが少ない
値幅があってもジリ安、ジリ高が多く、動意が薄い

例えば月足でEUR/USDを十数年分見てみる。

EURUSD

チャートの都合上2年ごとに値幅を算出したが、

2000~2001年:2184pips 2002~2003年:3365pips 2004~2005年:2026pips
2006~2007年:3305pips 2008~2009年:3689pips 2010~2011年:3264pips
2012~2013年:1789pips

と、こんなに少ない。
率で見るともっと悲惨だ

EURUSD %


昔のNFPの画像を拾ってきた。

Jan 04 2008 NFP USDJPY
2008年1月4日 USD/JPY 初動:96pips 値幅:134pips

Jan 04 2008 NFP GBPJPY
2008年1月4日 GBP/JPY 初動:163pips 値幅:235pips

Feb 01 2008 NFP GBPJPY
2008年1月4日 GBP/JPY 初動:126pips 値幅:220pips

最近の相場に慣れた人、一昔前の相場を知らない人ならば初動で100pips以上動いたら腰を抜かすだろうか。
指標で値幅が100pips、200pipsを超える事は珍しくは無かった
キャリー・トレード全盛期などは、EUR/JPYやGBP/JPYが1日に100pipsしか動かないとびっくりしたものだ
1日の値幅は200pips、300pipsはあって当たり前、というのが普通の認識だったと思う。

年初 2008 GBPJPY
2008年1月2日 値幅:2時間で400pips程度 変化率-1.94%

こんな事も珍しくは無かった。
今の時世、2時間で400pipsでも動いたらきっとトレーダーもディーラーも疲れ果ててしまうだろう
この脅威の値幅があったからこそGBPは「ポン様」と讃えられ、また恐れられた訳だ
最近のポン様はもはやポン様とは呼べない。

Mar 31 2008 GBPJPY
2008年3月31日 値幅:2時間半で326pips程度 変化率:+1.66%
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=5347

Apr 01 2008 GBPJPY
2008年4月1日 値幅:半日で464pips程度 変化率+2.36%
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=5536

Jun 02 2008 GBPJPY
2008年6月2日 値幅:3時間で269pips程度 変化率:-1.29%

200pipsを超える値幅など、今ではBOEインフレレポート位でしか見れないだろう
2008年は金融危機という特殊要因はあったが、それ以前も200pipsという値幅は不思議では無かった。


何故そんなに値幅があったのか

Jul 24 2008 RBNZ NZDUSD
2008年7月24日 値幅:79pips 変化率:-1.05%

例えばこのRBNZで大方の予想に反して政策金利が25bp引き下げられた際のNZD/USD
値幅は79pipsと、政策金利が市場予想と反した時の値動きとしては小さいかも知れない
が、変化率で見れば-1.05%で、今のUSD/JPYに換算すれば100pips程度の値動きだ

同じ時のEUR/NZDを見れば分かりやすいかも知れない。

Jul 24 2008 RBNZ EURNZD
2008年7月24日 値幅:229pips 変化率:+1.09%

値幅自体は3倍程の229pipsだが、変化率としては1.09%とほとんど大差ない
結局のところ市場というのは値幅ではなく、変化率(パーセント)の世界
ボリンジャーバンド、VaR、ブラック・ショールズ・モデル・・・ 金融の中心は所詮パーセントだ。

2007年にGBP/JPYは250円と今では考えられない程高かった
250円ならば、1%で2.5円なので250pips
対して今は157円なので、1%は157pipsにしかならない
スプレッドは当時よりかなり縮小したとは言え、値幅がこれだけ小さくなってはやはり取りにくい。

最近ドルストレートでは無く対EURでAUD、NZD辺りのトレードが旺盛なのもそれが理由なのかも知れない。
今年4月から8月に掛けて、EUR/AUDは2812pips上昇し、変化率は+22.94%だった
それに対しAUD/USDは1734pipsの下落で、変化率は-16.39%
AUDでは無くEURのファンダメンタルズの好転という要因はあるが、それを差し引いても値幅の違いは一目瞭然だ。
どの程度のボリュームでトレードするかは別として、1000pipsも値幅が大きければ断然大きいほうが魅力的だろう

だが所詮EUR/AUDEUR/NZDマイナー通貨で、値もかなり跳びやすい
スプレッドは広いし、流動性もドルストレートと比べて圧倒的に違う
つまり、それなりにリスクが高いのは確かだ。


他にも相場が動かない原因は色々とある。
・過剰流動性相場 → 金融政策で大量のマネーが流れこむとボラティリティは通常低下すると言われている
・金融政策の限界 → 個別の指標が金融政策を左右しないので、相場に流れが出来にくい。
・慢性的なテーマ不足 → 通常の相場では金利の上下がメインドライバー。金利が上下しない今、テーマは生まれにくい。
・緩慢なCPIの変動 → 下のブログ記事のトップ画像のように、通常の相場ではCPIは大きく通貨と金利を左右する
 (http://kuronekoislandfx.blog.fc2.com/blog-entry-257.html)
・リスクテイク能力低下 → 銀行の体力低下リスクテイクに対する当局の規制など。
・ヒューマンディーラーの削減 → マーケットインパクトを極力抑えようとアルゴリズムが年々台頭している。
・為替市場の肥大化 → 一昔前、為替は3兆ドル/日の取引量と言われていたが、今や5.3兆ドル/日
 (http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MSNZ636S972Y01.html)

一言でまとめるとつまり、「100年に1度の金融危機の余波」という事に尽きる。

金融危機が一度起きると、値幅が大きいので大きく稼ぐチャンスとなる。
だがそれが大きければ大きい程失うものは大きく、その後の反動というものも大きい
2008年の信用収縮から5年が経つとは言え、長い目で見ればまだまだ傷を癒している段階だ
時間的調整が完了し金融市場が正常化するまでには少なくともあと2、3年は掛かるだろう。
来年からRBNZは利上げをするが、やはりG3、G10主要国で政策金利が動かないと方向感は出にくい思う


あと何年掛かるか分からないが、いずれ市場が正常化し値幅が戻ってくる日は必ず来る
焦って過度にリスクテイクをせず、気長に構えて待っているべきなのだろう。



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