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裁量トレードとシステムトレード。どちらが有利か。
2013-10-21 Mon 23:04

トレードには2種類ある。
人が最終判断しトレードを執行する裁量トレード
予め用意されたロジックに従ってコンピュータが自動的にトレードするシステムトレード

EAでエントリーして手動決済するような場合はややこしいので省きたい。

【裁量トレード】
・相場観やファンダメンタルズのような、数値化が難しい判断材料をトレードに取り入れる事が出来る
・相場、時間、ボラティリティなどを経験に基づき総合的に判断し、臨機応変にトレード出来る
・平たく言えばマウスでクリックするだけで損益が発生するので、幼稚園児から高齢者まで簡単に出来る
・感情に流されて損切りが出来なかったり、過度なリスクを取ってしまう事がある
・人間はその時の精神状態、健康状態に左右されやすく、客観的に分析する事が難しい
・やっぱり疲れる

 

【システムトレード】
・感情、精神状態に左右される事なく常にクールにトレード出来る
・特に短期取引になればなる程裁量トレードでは難しい、同時に複数通貨、複数のシステムでの売買が出来る
・機械的に損を切れるので、頭痛や胃、心を痛める事に繋がりにくい
・自分でシステムを組むような場合は高度な知識が必要になる
・ファンダメンタルズのような数値化が難しい判断材料を取り入れるのが極めて困難
・ロジック、ストラテジーが一定の期間、相場しか通用しない場合がほとんど
・どっちにしろ疲れる

それぞれのメリット、デメリットはこんなところだろうか。
と、ここまでは単なる初心者用FX解説サイトのような話。

 

X、Yの二次元では無く、取引期間という要素を加えてみると全く見方が変わってくる
便宜上、取引期間が数ミリ秒~長くて数十分程度のトレードを短期と呼び、
それ以上で、マーケットインパクトが限りなく軽減出来るトレードを長期と呼ぶ
それぞれのメリット、デメリットを改めて挙げてみたい。

【短期トレード】
比較的近い将来の値動きならば予見しやすい
・ポジションの保有時間が短い為、時間というリスク要因に左右されにくく、相場の急変に対処しやすい
大きなトレンドが発生していない時でも利益を得やすい
・適切な損切りにより短期になればなる程レバレッジを掛けてもコントロールしやすい
・適切に損を切る事が出来れば持ち越す事が無いので、精神衛生上良い
・スプレッド、スリッページのようなトレード毎に掛かるコストが収益を大きく左右する
・ポジションの増大に連れ、特にECNであればマーケットインパクトが利益を圧迫する
より短期になる程1回で得られる利益には限りが有る
・多くの場合、リスクリワードレシオが悪く、損大利小となりやすい
非NDDのOTC業者であれば口座を凍結させられる可能性が年々高まっている
・人間が取引出来る範囲でより短期になればなる程、モニターを凝視する必要が有り瞬間の判断が要求される
・ミリ秒単位のHFTのようなトレードの場合、膨大なコストと非常に高度な知識、インフラが要求される

 

【長期トレード】
・1回のトレードで利益を限りなく大きくする事が出来る
・利益に対してスプレッド、スリッページコストが限りなく低いので、あまり気にならない
・モニターを常に見続ける事無く、余裕を持って投資が出来る
・例え数百本というような大きなポジションを構築する際も、マーケットインパクトを最小化出来る
・通常であれば非NDD業者でトレードしても口座を凍結される恐れはない
・スワップ金利を得る事も出来るし
逆にスワップ金利が重しとなる場合がある
・為替相場の変動要因は多岐に渡る為、長期になればなる程予測が難しい
・リスク=時間であれば、長期になればなる程リスクが存在する
・利益を大きく追求すれば1回の損失額も大きくなりがちなので、レバレッジはあまり掛けられない

自分の中の勝手なイメージだとこんな感じだ。

imag

エッジ(非効率性)というのは水中で発生したバブルのようなもので、小さくすぐ消えるものであれば何万とある
小さな泡を捉えようとするのがスキャルピング数少ない大きな泡に乗っかるのがデイ~ポジショントレード
幾千といるトレーダーは泡で遊ぶ大小様々なメダカ、と言ったところだろうか。

小さい泡の方が多く発生する代わりに消えやすく、労力(コスト)も相対的に大きい。
大きな泡を捉えようにもそれはあまり発生せず、いつどこで発生し消えるかは予測しにくい。
泡の発生直後を捉える(HFT)には大変な技術と資金が必要になるが、非効率的で儲かる。ただ、一番消えやすい。



ここ7年程自分はスキャルピングしかしてこなかったが、やはり裁量のスキャルピングには限界があると感じる
理論上、長期トレードをシステム化して同時に何百も行える事が出来たら、利益は限りなく最大化出来るはずだ

資金が少ない内はスキャルピングはレバレッジを掛けやすい事から資金効率が良い
だが資金が増えるに連れて、その内低レバレッジになる。

例)100万円でドル円100枚 =1ドル100円×1,000,000枚/1,000,000円 =レバレッジ100倍
  1000万円でドル円100枚=1ドル100円×1,000,000枚/10,000,000円=レバレッジ10倍

例えばワンショット300枚が一回の発注限度であれば、口座に3000万円あればレバレッジ10倍になる。
1回のトレードで300枚しかポジションを取らないのであれば、利益が増える度にどんどんレバレッジが低下する
そうなると、低レバレッジは誉められるべきだが、口座資金に対しての効率は悪い事になる

1000万円の口座で1年で300万円稼ぎ、年率30%なら脅威の成績だろう。
1億円の口座で300万円勝つ年率3%しか増えないファンドなんて、誰も興味を持ってくれない
シャープレシオでリスクを考慮するならば話は別として。)

結局、プロの基準を用いれば低レバレッジで資金効率が悪いと長期トレードと大して変わらなくなる
(あくまでも資金を毎月、毎年○%という比率で増やす事を目的とした場合。)


その場合【効率性】を改善するという策は残る
複数の通貨を取引する
・より多く発注が出来る業者に移る
・一社300枚が限度だとして、他に300枚取引出来る業者に同時に発注する
スリッページやマーケットインパクトを極力抑える
取引後分析を行い、利益の最大化を図る

効率性の改善を図れば、ある程度収益率の改善は見込めるだろう。
だが、効率性の改善=リスク、技術コスト増大、と言っても過言では無い程、個人の手では難しい。

・複数の通貨を取引する → より短期になればなる程、マネジメントが難しい
・より多く発注が出来る業者に移る → 枚数を増やすとマーケットインパクト、コストが加速度的に増大する
・一社300枚が限度だとして、300枚取引出来る業者に同時に発注する → OTCでは凍結対象。ECNでも実際難しい。
・スリッページやマーケットインパクトを極力抑える → 個人でどこまでアルゴリズムを使いこなせるか。技術的に困難
・取引後分析を行い、利益の最大化を図る → 取引後分析ソフトはほとんど無い最大化となるとやはりアルゴ


ECNで一気に10本を売買すると、ドル円で1pip以上のコストが掛かるだろう
だが国内ECNで1本だけならば、ロンドン時間で0.2~0.4pipsで取引出来るはずだ。
同じ水準で仮に10本集められたとしたら6~8万円もコストが圧縮出来る事になる
が、それは現実的に手動では難しく、時間というリスクが増大する要因にもなる
その為の自動のアルゴリズムなのだが、個人で通用する物を作る事が出来る人はほとんど居ないだろう。
コストの最小化、リスク軽減、マーケットインパクト軽減・・・この辺は一人の個人ではどうしようも無い。


長々と書き綴ってきたが、個人的な考えとしては

長期・シストレ > 長期・裁量トレード、短期・シストレ > 短期・裁量トレード

の順に有利なんだろうと思う。
あくまでも、様々な取引を行える十分な資金が有り、資金効率や利益を最大化するという目的があってだが


余談だが、世界最大のオルタナティブHFBridgewater Associatesは、
ファンダメンタルズを基にシステムトレードを行い年に100億ドルを超える利益を生み出しているとされる。
一見不可能と思われる、ファンダメンタルズに基づくシステムトレード
そんな奇跡のようなシステムを作り運用出来る人間がいるのだから、プロ中のプロとは本当に凄い。
理想の中の理想を実現しているのがこのHFなんだと思う。
詳しくはパンローリング社の「新マーケットの魔術師」にて。


※ざっと予定を組んでいるだけなので、たまに時間が間違っていたり、予定が抜けている事があります。
 その場合はコメントやtwitterで御連絡を頂けると助かります。→ @kuroneko_island


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